ポケモンスカーレットのクリア後に、ランクマッチをやることにした。 前作剣盾もシングルバトルでマスターボール級までは到達しているので、とりあえず今回もマスターランクを目指すことにした。
今年2023年のPokémon World Championships(WCS)は日本で開催というわけで、せっかくなら観戦とかしたいなと思い、おそらくWCSの公式ルールにも採用されるであろうダブルバトルに挑戦してみることにした。
マスターランクに到達するまでの道のり
ランクマッチ開催前(~2022年11月末)
想定パーティ: ハバタクカミ/サケブシッポ/ガブリアス/ウインディ
ダブルバトルを始めるとなって、とりあえず ハバタクカミのマジカルシャイン が強そうな気がする、ということでこれを軸に構築してみた。 ハバタクカミの低いBを補うためのリフレクター要員としてかわいいサケブシッポ、特殊受けを突破するため物理アタッカーとして適当に強そうなガブリアスとウインディを育成し、この4匹でパーティを組んだ。残り2匹はダミーで育成していない。
数戦ランダムマッチで回してみて、まあ戦えなくはなさそうだなと思っていた。あとはこのパーティで実際に戦いながら入れ替えて調整していけば良いかな...と思っていた。
ランクマッチレギュレーション発表(2022年12月1日)
【ポケモンSV】ランクマッチのレギュレーションや開催期間、報酬【スカーレット・バイオレット】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com
ランクマッチ開催前日になってレギュレーションが発表され、 準伝説とパラドックスポケモンが使えない という事が明らかになった。つまり、ハバタクカミとサケブシッポが使えない。
構築の軸が無くなってしまい、どうすれば良いか分からなくなった。パーティを作り直さないといけない。なので、とりあえず好きなポケモンである ハネッコとプリン を育てて入れる事にした。 ハバタクカミの全体攻撃枠は勝気+マジカルシャインができるプクリン、サケブシッポのサポート枠は同じくらいの高速で両壁を貼れるワタッコにした。サケブシッポ枠がプリンではない。
ビギナー級
パーティ: ワタッコ/ガブリアス/ウインディ/プクリン
ランクマッチが始まり、何戦か潜ってみた。結果からすると、まずプクリンは難しかった。勝気が発動してもこごえるかぜでガブリアスを確定で落とせないほどの火力で、鈍足を補えるほどの耐久もなく、他のフェアリー対策と思われる鋼テラスタルでついでにやられてしまう事が多かった。
一方ワタッコは活躍してくれた。高速で壁を貼れるのはもちろん、かふんだんごという強力な技があって相方がかなりの耐久を持てる。かふんだんごは相手に使ってタスキケアもできるし、挑発でも止まらない。他にもてだすけアンコールおきみやげ等の補助技を多く覚える。もちろんしびれごな・ねむりごなもある。この辺をいろいろ付け替えながら試していた。 環境に氷技とかがあまり飛んでこないのもある。もっとこおりのつぶてとか雪かき吹雪などがバンバン飛んでくる環境だったらワタッコの立場は怪しい。
対戦を繰り返すうちに、対策しないといけない戦法がいくつも分かってきた。
まず コータス が厳しい。てだすけ炎テラスタル噴火で、ガブリアスすら一撃。トリックルームが決められてしまうと何もできない。
シャリタツ+ヘイラッシャ が倒せない。司令塔で全能力2段階上昇+天然で要塞化し、剣の舞を積んだガブリアスでもまったく歯が立たず食べ残しで回復されてしまう。
他にも、ヤミカラス追い風+ ストリンダー眼鏡ばくおんぱ で何も行動できず全員倒されたりした。
ダブルバトルは難しい、パーティを試行錯誤しなければ全く勝てないという事が分かった。このとき勝率は3割くらい。
モンスターボール級
パーティ: ワタッコ/ガブリアス/ウインディ/マニューラ/グレンアルマ/マスカーニャ
勝つためにいくつかの戦法に対策をすることにした。
まずコータス対策に グレンアルマ を入れた。貰い火で噴火を完全無効化でき、トリックルームを返して反撃ができる。炎/エスパータイプというのはパーティのバランス的にあまり良くないけど、コータスがガブリアスでもウインディでも止まらないので仕方ない。とりあえず入れてみた。
ヘイラッシャ対策には マスカーニャ にした。鉢巻トリックフラワーでB特化ヘイラッシャを確定1発にできる。たぶん司令塔発動ヘイラッシャを確定1発にできる唯一のポケモンだと思う。
ヤミカラスを行動させずに確実に倒す方法として、 マニューラ の氷テラス鉢巻こおりのつぶてが手助け込みでB特化ヤミカラス確定1発だとわかったので、入れてみた。 最初はルガルガンを検討したけど、A120あるマニューラに比べてA117のルガルガンのアクセルロックでは微妙に確定ではなかった。 ちなみにこの時はまだ「ねこだまし」で対策できることに気付いていない。 また、鉢巻はマスカーニャとマニューラで取り合いになるので、気分でタスキと入れ替えている。
こうして6匹のパーティが完成。後から入れた3匹はかなりピンポイントな場面への対策になっているうえタイプも偏っていて最適な選択ではないと思いつつも、使ってみないと分からないということでランクマッチを回してみた。
結果としては、マスカーニャの良さにすぐ気づいた。鉢巻トリックフラワーが半減でもかなり入るし、モロバレルにキノコのほうしを無効化しつつ鉢巻トリックで機能停止できるのが強い。 もちろんヘイラッシャの交換を読んでトリックフラワーを叩き込んで、クソ長い全能力アップのエフェクトをだらだら垂れ流したあとに一撃で倒れる情けない姿を見て鼻で笑ったりもした。これだからポケモンはおもしろい。
勝率は4割ぐらいに上がったと思う。
スーパーボール級
パーティ: タイカイデン/ガブリアス/ウインディ/マニューラ/グレンアルマ/マスカーニャ
ここまで基本選出は「ワタッコ+ガブリアス+ウインディ+マスカーニャ」で来て、多くは初手ワタッコの追い風を使っていた。しかし、私のパーティは高速アタッカーばかりだから本来は追い風にこだわる必要は無いのでは?と気づいた。
それでもなぜ追い風を使っているかというと、相手のヤミカラスなどに追い風をされた時に抜き返すために使っている。ならば追い風されなければ良い。 先述の通りマニューラの鉢巻こおりのつぶてでヤミカラスを行動される前に一撃で倒せるようにしてあるので、その後は追い風しなくても割と安定することが分かった。
また、ここまでやってきてようやくガブリアスの地震があまりうまく使えていないことに気付いた。ウインディに効果抜群だし、マスカーニャのきあいのタスキも失われてしまう。地団駄にしていた時期もあったけど、複数攻撃はできれば活かしたい。 ウインディに地震が当たるのは諦めて、マスカーニャは蜻蛉返りを外して守るを入れた。またワタッコを変えるとしても飛行or浮遊が良いと思い、電気無効のガブリアスと組ませやすそうな 放電タイカイデン を入れることにした。
当初「追い風」が要らないからワタッコを変更しようとしたけど、結局タイカイデンに追い風が残ることになった。
この頃になってくると、相手のパーティを見て何がしたいのかだんだん分かるようになってきた。対策ができない事もあるけど、ヘイラッシャ着地読みトリックフラワーや、グレンアルマで相手のトリックルーム読みでトリックルーム返しが決まるようになってきた。
ハイパーボール級
パーティ: サザンドラ/ガブリアス/ウインディ/マニューラ/グレンアルマ/マスカーニャ
新しく入れたタイカイデンは火力も耐久も微妙だった。ガブリアスの地震と組ませても、草タイプや地面テラスタルに対してあまり負荷を掛けられない事が多かった。 このあたりで増えてきた雨パに強いかと思いきや、カマスジョーに先手を取られアクアブレイク一発でやられてしまい何もできずに退場したりしてしまった。
代役として、浮いていて強いポケモンということでボックスにいた 鋼テラスタルサザンドラ を使うことにした。
このパーティでマスターボール級に到達できた。悪タイプ3匹、炎タイプ2匹、ドラゴンタイプ2匹いて鋼・ゴースト・フェアリーがいないという相当偏ったパーティで、特に相手のフェアリーと格闘が厳しかった。パーティを作り直した方が良いかなと思ったけど、練度を高めた方がいいと思って大きくは変えずにやってきた。
一旦の目標は達成ということで、もうちょっと自由にやりたい。次は、せっかくなのでワタッコを活かせる追い風パーティをちゃんと作ってあげたいと思う。
ダブルバトルの感想としては、結構面白かった。シングルでよくある受けループや無限戦術による長期戦が少なく、逆にコンボで高速超火力を実現して一気に押し切るような戦術が多く、対戦のテンポが良く感じた。シングルとは変わったポケモンが活躍していて、特殊な技や特性などを活かしやすく、対策もまた色々と考えられるのが面白かった。
最終的なビルド
サザンドラ
- ドラゴン・あく
- テラスタイプはがね
- あくのはどう/りゅうのはどう/ねっぷう/ラスターカノン
- ふゆう
- おくびょうCS252
- とつげきチョッキ
最終的にガブリアスの相方になった。あくのはどうの高火力と、熱風の範囲攻撃が強い。テラスタイプは鋼よりも炎の方が強そうに感じた。
ガブリアス
- ドラゴン・じめん
- テラスタイプじめん
- じしん/ドラゴンクロー/いわなだれ/まもる
- すながくれ
- ラムのみ
- ようきAS252
強いものの、ちゃんとパーティを考えないと地震が打ちにくく使い方が難しかった。鬼火やキノコのほうしをよく貰うので、ラムのみの発動機会は多かった。
特性が砂隠れだけど単にパッチをケチっただけであり、普通に鮫肌の方が良いと思う。
ウインディ
- ほのお
- テラスタイプほのお
- フレアドライブ/じゃれつく/しんそく/てだすけ
- いかく
- たべのこし
- いじっぱりHA252
物理環境なので威嚇が強い。いまの環境は過去作に比べて威嚇が流行っていないらしいけど、負けん気に対面してしまったとしても1段階上昇で済むのでリスクは比較的小さく使いやすいと思った。
ワイルドボルトやインファイトが欲しいシーンも多かったが、威嚇の物理耐久とアンチシナジーなので悩ましかった。テラスタルはきっとノーマルの方が強い。
マニューラ
- こおり・あく
- テラスタイプこおり
- アイススピナー/こおりのつぶて/どろぼう/ローキック
- プレッシャー
- こだわりハチマキ
- いじっぱりAS252
氷の礫でヤミカラスを先制で完封するためだけに入れた。威嚇が入らなければ手助け+テラスタル+氷の礫でB特化輝石ヤミカラスを確定1発。他にもサザンドラを乱数1発で持って行ったりして、テラスタル先制技の強さを感じた。しかし相手の炎や鋼テラスタルで止まってしまう事も多く、結局ヤミカラス以外に対しては安定しない。技もかなり貧弱で、はたき落とすか不意打ちが欲しい。
Sはヤミカラスを抜ければ良いのでもっと削って耐久に振っても良さそうだけど、打たれる事の多かったサーフゴーのゴールドラッシュをD特化しても耐えないため諦めた。
グレンアルマ
- ほのお・エスパー
- テラスタイプほのお
- かえんほうしゃ/サイコキネシス/ワイドガード/トリックルーム
- もらいび
- ふうせん
- ひかえめHC252
コータス対策として入れたけど、もうちょっと活かせそうなポテンシャルは感じた。テラスタイプは草とかが強いと思う。
トリックルームは相手に打たれた時に返すため専用なので結構トリッキーだけど、意外と決められた。
マスカーニャ
- くさ・あく
- テラスタイプくさ
- トリックフラワー/はたきおとす/ふいうち/まもる
- しんりょく
- きあいのタスキ
- いじっぱりAS252
ヘイラッシャ対策として入れた。トリックフラワーで鉢巻があればヘイラッシャ確定1発を取れるけど、テラスタルで鋼などにされて止まる事も多かったためタスキに変えた。ただ鉢巻の超火力も結構魅力的。なお鉢巻を持たせていた時は不意打ち・守るを抜いて蜻蛉返りとトリックを入れている。
プクリン
- ノーマル・フェアリー
- テラスタイプフェアリー
- マジカルシャイン/こごえるかぜ/めいそう/あまえる
- かちき
- じゃくてんほけん
- ひかえめB124 C252 D132
アタッカーとして使えないか探ってみたけど、C四段階上昇しても鈍足と微妙な耐久のせいで火力を活かしてあげられなかった。威嚇がもうちょっと多い環境だったら頑張れるかも...しれない。
ワタッコ
- くさ・ひこう
- リフレクター/ひかりのかべ/かふんだんご/おいかぜ
- リーフガード
- メンタルハーブ
- おくびょうHS252
補助役として結構優秀に感じたけど、高速アタッカーが多いパーティにかみ合わなかった。 かなり早く壁を展開でき、花粉団子で味方の耐久もケアして、追い風もできる。さらにしびれごな・ねむりごな等もあるので技は結構悩む。
タイカイデン
- でんき・ひこう
- テラスタイプでんき
- ほうでん/ボルトチェンジ/ぼうふう/おいかぜ
- ふうりょくでんき
- いのちのたま
- ひかえめCS252
高速アタッカーだけど、火力も耐久も物足りない。ふうりょくでんきをうまく活かせる構成にすれば強かったかもしれない。