掲題の通り。
- VS Code 1.53.0(2021/02/11時点の最新版)は、RHEL7以下(CentOS7以下)での動作に問題がある
- VS Codeのバージョンを1.52以下に下げる必要がある
症状
CentOS7でVS Codeを最新版に上げると、以下のような現象が起きた。
- CPU使用率が100%に貼り付く
- リファクタリング機能が正常に動作しない
- 設定同期機能が正常に動作しない
- Remote Container拡張機能が動作しない
- 単純なテキストファイルの保存に2秒間程度かかる
VS Codeはyumでインストールしていたため、$ yum history undo
や$ yum downgrade code-1.52.1
でVS Codeのバージョンを戻す事で回避した。
背景
Update rpm dependencies file for newer CXXABI requirement · Issue #115784 · microsoft/vscode
このIssue↑で議論がされているけど、VS Codeで使われている Electron に起因する問題らしい。そして、 そもそもElectronはRHEL7(CentOS7)を公式サポートはしていないためVS Code側でサポートを手厚くする事は難しい というのが現状らしい。
それでも、このIssueは一度は対応方法として「Upgrade your OS」と言ってCloseされたもののReopenされ、February 2021のイテレーションプランに入ったため、おそらく2021年3月に公開されるリリースにて修正されると思われる。
なおElectronに起因する問題のため、Linuxデスクトップ環境でなければ影響を受けないと思われる。たとえばCentOSのサーバにRemote SSH拡張機能で接続してサーバとして使う環境、等では影響を受けないと思われる。
所感
ElectronがCentOSをサポートしていないのは知らなかった。私はいま様々な理由でCentOS7をメインの環境として使っているけど、中長期的な安定性を考えるとそこで開発環境をVS Codeだけに依存し続けるのは厳しいかもしれないと思った。