ポケモンユナイトのソロランクを毎日2~3戦程度ちょっとずつやっていて、やっとマスターランクに到達した。

171試合、単純計算で28時間半。別にすごい事ではないけど、一定の期間をかけて上達してきた。本稿ではこのマスターランクに到達するまで上達するためにやった事を、上達していった順番に紹介していく。正しいかどうかはよく分からないが、少なくともこういう事を考えてマスターランクまでは行った。 これはマスターランクに到達するまでの話であり、つまり上級者のいない環境下のソロランクバトルということで、普遍的に通用するテクニックとかいう話ではない。

このゲームはゲーム中で得られる情報が少なすぎるので、何でも良いので発信するのは大切だと思う。

初期(ビギナー〜スーパー)

使えるポケモンを増やす

まず好きなポケモン(私の場合はプリン)を一匹選んで、メインとして使えるように練習した。使い方が簡単で、耐久があって倒されにくいポケモンが良かったけど、見た目とか他のポケモンゲームを遊んでいたときの印象とかで適当に選んでも良いと思う。 とりあえず1匹選んで、適切なわざ選択、適切なもちもの選択、ユナイト技のクールタイムの長さとかを覚える。後は実践で使ってみる。

好きなポケモンを1匹使えるようにしたら、それと相性のいいポケモンや、戦っていて苦手なポケモンを使う、環境で最強のポケモンを使ってみる、などをしながら使えるポケモンを広げていった。 理論上は5匹使えればピックで困ることはなくなるけど、実際は3匹ぐらい使えればマスターランクに行くぐらいは大丈夫だと思う。

なお、このゲームにも他の対戦ゲームと同様にキャラごとに強いキャラ弱いキャラがいてTier表とかあるけど、ポケモンごとの強さは上級者になるまではそこまで意識しなくていいと思う。

実際に私が使えるポケモンは下記。

  • プクリン
    • 耐久が高くて前貼れる。鈍足スモークと合わせれば柔らかい相手を倒し切るための火力と拘束力はある。倒されにくい。かわいい。
    • 基本この子を使った。
  • ピカチュウ
    • 使いやすい。技適当に連発しても活躍できる。ユナイト技すら温存せず適当に使える。
    • 他に前貼れるキャラがいて、火力が欲しい時、疲れていて頭を使いたくない時などに使った。
  • ヨクバリス
    • 耐久と機動力が高く、味方に依存せず活躍できる。味方と意思疎通できないソロランクでの安定感は高い。
    • 火力キャラが誰もいない、中央レーンに3人などなど編成が事故っているときなどに使った。何を選んだらいいか分からない時などにも使った。
  • アマージョ
    • 前貼れる。わざを使い続ける限り耐久はあるが、逃げるのは苦手。ちょっと難しいけどハマると強い。
    • 他に前貼れるポケモンが少なくて、火力も足りない時に使った。
  • フシギバナ
    • 前貼れる。継続ダメージが高い。わざによる耐久向上が強い。
    • 他に前貼れるポケモンが少なくて、火力も足りない時に使った。

2-1-2を覚える

とりあえずこのゲームで最も基本になる戦術が2-1-2。つまり、上レーンに2人、中央エリアに1人、下レーンに2人。この戦術を覚えて、ソロランクでは常にこれだけを使った。 各レーンでの基本的な動き、特に最序盤の野生ポケモンに対する動きはパターン化できるので覚えているようにした。

あとは、2-1-2においてのレーンの適正、たとえばエースバーンは中央レーンに行ったほうが良い、などを覚えた。幸いポケモン自体はよく知っているので、これを覚えるのは苦ではなかった。

主要な野生ポケモンの湧く時間を覚える。

9分00秒にヘイガニ、8分50秒にビークイン、第1ゴール破壊後にタブンネ、など野生ポケモンが出現するタイミングを覚える。Unite DBのマップとかを見て頭に叩き込む。 野生ポケモンが湧くタイミングで、特に味方からも敵からも取られやすい中立の位置にいるポケモンを優先的に狩る。

このあたりで「このゲーム覚えることが多すぎて大変だな」とモチベーション下がっていたのは否めない。

倒されないようにする

マルチプレイヤー対戦ゲームは、誰かが倒されてしまうと復帰するまでの時間に人数不利となって押し込まれたりしやすいと思ったので、倒されないようにした。 またそれ以前に、倒されないでいると試合あたりのゲームを操作する時間が長くなるので、早く上達しやすいと思う。

「倒されてもいいのでカジリガメを取る」みたいな戦術は、最初のうちは避けるようにした。そのためにも倒されにくいポケモンが良かった。

強いもちものを持たせる

基本はちからのハチマキ・きあいのハチマキ・おたすけバリア。どのポケモンにつけても強いこの3つをまずレベル30まで上げた。 迷ったらとりあえずこの3つにしておけば問題は無いと思う。

そこからキャラに合わせて、ゴールサポーター・もうこうダンベル・エナジーアンプ等を育てていった。

中期(ハイパー〜エリート)

強い人の動画を見る

ajunさんobuyanさんホタルノケンさんあたりが、プレイもうまくて解説も分かりやすくてトークもおもしろいのでよく見ていた。 このゲーム少しでもやっている人ならよく分かると思うけど、プレイ中は基本的に誰でも口が悪くなるものなので、プレイしながらでもトークが面白い人はすごいと思う。 あとオータムGamesさんは基礎知識が分かりやすく編集されていて体系的な知識が得られる。

一つ注意点として、公式大会配信などフルパでやっている動画は、敵味方全員がめちゃくちゃ強くて、さらにボイスチャット繋いでやっているので、マスターランクに至らないソロランクとは事情が全く異なるということ。ミクロは参考になるけど、マクロでは参考にならない点も多い。当たり前のことのようで、これに気づくまで時間がかかってソロランクで全くうまくいかずストレスを感じたときもあった。

最も勉強になった動画はobuyanさんのアマージョ超解説。アマージョの動画だし、ちょっと古くて今は弱体化されているので話が変わっていたりする点も多いけど、この動画見てからめちゃくちゃ強くなった。 「1人で2人以上を相手にしないと、他の所で人数有利が生まれないからファイトしても試合が大きくは動かない」とか目からウロコだった。このゲームは2対1のように人数有利を取るのが基本だと思っていたけど、誰かが人数有利を取るには誰かが人数不利になっているということ。人数不利でも応戦できるポケモンは限られているので、そういう役割をちゃんと果たす事が勝利につながるんだと分かった。 こういう、 自分がうまくプレイするためではなく、チームを勝利に近づけるためにはなにをすればいいか 、みたいな視点ができてから上達したと思う。これはソロとかフルパ関係ない。

プレイを振り返る

負けたときになぜ負けたのか振り返るようにした。これはフルパでやっている時に特に有効だと思うけど、ソロでも効果がある。

特に、なぜKOされたかのか・なぜカジリガメやサンダーを取られたか?最初の頃は試合ごとに振り返って軽くメモを取っていた。 後にキャプチャーボードを買って試合を録画するようになった。2倍速でバーっと見直して、気になるところを振り返ったりした。

環境最強のポケモンは対策する

このゲームの最強のポケモンは時期(環境)によって変わる。最強のポケモンは当然強いし、ランクマッチで当たる確率も高い。最強のポケモンはマークしておいて、どこにいて何をしているかを意識するようにした。

この記事を書いている2022年4月時点ではファイアローが最強の環境だと思う。ファイアローの対策は、相手のわざを避けてヤドランやプクリンでつかまえること、カジリガメやサンダーに攻撃をする前にファイアローを先にKOしておくこと、など。

後期(エキスパート)

戦略はシンプルに保つ

  • いかなる状況でも9分40秒は中立タブンネ・ヘイガニに行く
  • いかなる状況でも7分00秒は下レーンでカジリガメに行く
  • いかなる状況でも2分00秒はサンダーに行く

状況に応じて臨機応変な戦略を取るような事はせず、このようにシンプルな動きを常にし続けた。シンプルに動いたほうが考えることが減ってやりやすいし、味方も合わせやすいと思った。

もちろんこれは何度も言うようにマスター未満のソロランクの話であって、フルパでボイスチャットしながらしてるときは、例えば下レーンが絶望的に不利なのでカジリガメは諦めようとかそういう判断ができたりする。ソロランクでももっと上位帯ならいろいろ臨機応変にできるかもしれない。でも色々な実力がいる中でのソロランクなので、味方が合わせやすいようにシンプルで強い選択肢を選び続けるようにした。

レベルを上げてサンダーで勝つ

「レベル上げ>敵ポケモンとファイト>ゴール」の優先度で動くようにした。2分00秒のラストスパートになるまではゴールは入れられても良い。レベル差をつけて、サンダー前の集団戦で勝って、サンダーを倒してからゴールを入れることで勝つ。

特に、第一ゴールを壊されることを過度に恐れないようにした。壊れそうなら壊してもらって、その代わりに出現するタブンネをすみやかに狩る。逆に相手のゴールを壊したなら、できるだけタブンネまで手を出しに行ってレベル差をつけに行く、というのを意識した。

なおゴール加速装置ヨクバリスなどを使っている時は、サンダーを取られた後でも十分に勝機がある。

味方をよく見る。頼れる味方を頼る

ソロランクはいろいろな実力の人とマッチする。すごく強い人もいれば、まだまだ上達途上の人もいる。残念ながらこのゲームは、実力が低い味方はチームの荷物になってしまう。 例えば実力が低い味方がレベルが上がった後に倒されてしまうと、相手のレベル上げに大きく貢献してしまったりするので、実力が低い味方のレベルは上がらない方が有利になる。他にも、相手のファイアローやカイリューがフリーの状態なのに味方がカジリガメやサンダーに積極的に攻撃を仕掛けてしまい、ラストヒットを相手に奪われてしまう、みたいな展開はよくあると思う。 ソロランクの味方に細かい指示はできない、10分間に限られたチャットを使うことしかできないので、実力の高くない味方に付き合ってあげて支えてあげるような事はできない。こういう事をしがちな味方は誰なのかを、10分間の試合時間の早い段階で見極めて、逆に頼れる味方は誰なのかを探す事を心がけた。

極論、マスター未満のソロランクは自分以外全員敵、1対9、敵ポケモンが9体いて内4体が化けの皮をかぶったヨクバリスがカウンタージャングルに来ている、ぐらいの意識で味方の動きを注意して見ていた。

味方をよく見て、味方の中でも自分より上手いような、頼れる味方が誰かを探すようにした。 例えばポケモン選択画面でも、レーン宣言をしない、レーンとポケモンが合っていない(中央カビゴン、上サーナイトなど)、中央2人とか上4人とか事故っているのに変えようとしない、などのような人は試合でも頼れない確率が高かった。試合が始まる前から味方の強さをある程度見極められる。 他にも、試合中に奇妙な行動をする人。放置などは論外としても、チャットの使い方が変とか、最序盤にレンジなのに1人でゴールを狙ってすぐKOされる、9分台の間に上下レーンを変わってうろうろする、8分50秒のビークインに来ずふらふらしている、あたりの行動をする人は、実力が低い事が多いと思う。 逆に、マスター未満のソロランクでこういう行動をしない人はそれだけで相対的にうまい事が多いので、信じてついていく。こうやって序盤の段階で味方の実力を判断するようにした。

頼れる人が誰か分かったら、その人に合わせて動く。集団戦が起きるタイミングでは、頼れる人と同じ相手にフォーカスを合わせる。際どい時間のカジリガメやロトムに向かうかどうかは頼れる人に合わせる。頼れる人の集合チャットに従う。頼れる人が来るまでは集団戦を仕掛けない、等。特にサポート型やアタック型のポケモンを使っている時は、頼れる人に合わせる事の重要度が高い。

あと1対9だと思えば普通に考えて負けて当然。ソロランクは勝ち負けにこだわらないほうが楽しい、というのもあった。

これから

これで私はマスターランクまで来たけど、別にすごいことではない。他にもできてないことがいっぱいある。 たとえば敵味方のわざのクールタイム管理、特にユナイト技の管理は重要だと思うけど、ぜんぜん意識できてない。 ソロランクで勝つためなら中央エリアに適正のあるゲッコウガ等を選んで試合を自分から動かしていくことも効率がいい思うけど、中央エリアはあまりやっていない。